百沢寺跡(読み)ひやくたくじあと

日本歴史地名大系 「百沢寺跡」の解説

百沢寺跡
ひやくたくじあと

[現在地名]岩木町百沢 寺沢

真言宗智積ちしやく(現京都市東山区)に属し、岩木山(慈恩山)光明院と称した。岩木山三所大権現(現岩木山神社)別当寺であったが、明治三年(一八七〇)別当が廃止となり、翌四年廃寺となった。

延暦一五年(七九六)坂上田村麻呂開基とし、施暁開山として岩木山の北麓、現弘前市の十腰内とこしないに創立され、その後別当は南部の天台宗観音院が当たった時期があったという。寛治五年(一〇九一)神託によって一〇〇の沢を越して南麓へ移り、百沢寺と称した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android