目を掛ける(読み)メヲカケル

デジタル大辞泉 「目を掛ける」の意味・読み・例文・類語

・ける

ひいきにする。目に掛ける。「社長に―・けられる」
注意して見入る。
「散りかかる花の梢に―・けて日も暮れにけり志賀山越え」〈丹後守為忠百首〉
[類語]世話を焼く手を掛ける手掛ける面倒を見る付き添う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「目を掛ける」の意味・読み・例文・類語

め【目】 を 掛(か)ける

① じっと見る。よく見きわめる。見入る。
更級日記(1059頃)「いつしか梅咲かなむ、来むとありしを、さやあると、めをかけて待ちわたるに」
② 目をつけてねらう。手に入れよう、あるいは相手にしようとして、ねらいをつける。
※金刀比羅本平治(1220頃か)中「端武者共に目なかけそ、罪つくりに。大将軍重盛計に目(メ)を懸(カケ)よ」
③ 注意して面倒を見る。世話をする。いたわる。ひいきにする。めがける。
史記抄(1477)四「他国からたのうできたにとて、とりはけ目をかけたぞ」
④ 秤(はかり)や枡(ます)ではかる。
※松翁道話(1814‐46)二「イヤサ、此間買ひました代物、目をかけてみれば、弐百目たらぬ」

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