最新 地学事典 「目潟火山」の解説
めがたかざん
目潟火山
Megata volcanoes
秋田県男鹿半島西岸部の三つのマールからなる単成火山群。西南西~東北東約3kmの範囲に直線状に配列,東側からそれぞれ一の目潟・二の目潟・三の目潟。漸新統~上部更新統を基盤とし,マール周辺にはベースサージ・泥流・降下軽石/スコリアなどの堆積物があり,体積0.1km3以下。マール形成に直接関与した噴出物は周囲の高度40~240mの段丘を覆って分布する。堆積物の間に姶良-Tn火山灰が挟まれ,活動は更新世最末期で三つの活動期からなる。第1期:水蒸気爆発による一の目潟の形成と泥流の発生。第2期:一の目潟における水蒸気爆発・マグマ水蒸気爆発・軽石の放出,末期に二の目潟の形成。第3期:活動小休止の後,三の目潟の形成とスコリア・火山礫の放出。噴出物は本質物・異質物ともに質・粒径とも多様で,本質物質は,一の目潟・二の目潟はカルクアルカリ安山岩,三の目潟は高アルミナ玄武岩。異質物(ゼノリス)として下部地殻や上部マントル起原の苦鉄質(角閃石斑れい岩・角閃岩など)~超苦鉄質(かんらん石・ウェブステライト・角閃石岩などの)岩片を含む。参考文献:Y.Katsui et al.(1979) J.Fac.Sci.,Hokkaido Univ.,Ser.Ⅳ, Vol.19
執筆者:林 信太郎
参照項目:目潟
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

