直指人心見性成仏(読み)ジキシニンシンケンショウジョウブツ

デジタル大辞泉 「直指人心見性成仏」の意味・読み・例文・類語

じきしにんしん‐けんしょうじょうぶつ〔ヂキシニンシンケンシヤウジヤウブツ〕【直指人心見性成仏】

仏語人間が生まれながら持っている仏性を直接に体得せよ、ということ。禅宗悟道を示す語。

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精選版 日本国語大辞典 「直指人心見性成仏」の意味・読み・例文・類語

じきしにんしん‐けんしょうじょうぶつヂキシニンシンケンシャウジャウブツ【直指人心見性成仏】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。経文などによらないで、坐禅により心の本性を見きわめ、人の心と仏とは本来同一物であることを悟って成道すること。主に禅宗でいう。直指人心。
    1. [初出の実例]「一心上乗なるゆえに、直指人心見性成仏なりといふ」(出典:正法眼蔵(1231‐53)仏教)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐一則〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「直指人心見性成仏」の意味・わかりやすい解説

直指人心見性成仏
じきしにんしんけんしょうじょうぶつ

禅宗用語。真理自己の心の外にあるのではなく,自己の心のなかにこそ発見される,真理であるその自己の本性をみるならば,仏となることができる,という意。

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