日本歴史地名大系 「真加戸井」の解説 真加戸井まかとうがー 沖縄県:沖縄島南部具志頭村新城村真加戸井[現在地名]具志頭村新城新城(あらぐすく)の集落内にあった井戸。マカトゥガーとよぶ。現在は埋められて井戸はないが、正月その他の行事では拝みの対象になっている。「遺老説伝」に真加戸井にかかわる以下の説話が掲載されている。新城(あらぐしく)村では稲大祭のための神酒を造るのにある井戸の水を利用していたが、酒造の功者である真加戸という人物が神酒造りのために一日中甕で水を運び、疲れきって井戸の近くで天を仰いで泣いていた。そこに白髪の老人が現れ、泣いている理由を聞かれた真加戸は、国中で稲穂祭と稲大祭に神酒を造って五穀の神を祀るが、稲大祭にあたり神酒造りのための水を運ぶのに疲れきって泣いているのだと答えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by