真名市
まないち
[現在地名]美東町大字真名 真名市
この市は、船木街道に沿う小送り場で、美祢郡南部の諸村より米・和紙・薪などの農産物が瀬戸内海の小郡(現吉敷郡小郡町)へ、塩・魚介・海草などの海産物が郡内に入ってくる関門であった。また厚狭郡上ノ小野・大山・藤河内・車地・川上(現宇部市)を通り宇部岬や舟木(現厚狭郡楠町)への往還の要ともなっていた(御国廻御行程記)。
「注進案」には「小郡送弐里半、大田送り弐里、秋吉送弐里、岩永送一里半、吉部送弐里、市之小野送一里、以上六ケ所え送り出候事」とあり、大田宿から小郡への横御奉書送りは当市で受け継いだ。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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