真崎勇助(読み)マサキ ユウスケ

20世紀日本人名事典 「真崎勇助」の解説

真崎 勇助
マサキ ユウスケ

明治・大正期の郷土史秋田県史編纂委員。



生年
天保12年7月10日(1841年)

没年
大正6(1917)年3月18日

出生地
出羽国(秋田県秋田市)

経歴
旧秋田藩士戊辰戦争に従軍後、藩主佐竹家の家従となる。この時、菅江真澄著書を読んで郷土史に興味を持つようになり、以後、敬愛学園の教師などを務めながら研究を進めた。その研究範囲は秋田藩史・菅江真澄をはじめとする秋田の人物・古記録などに及び、明治19年には秋田県で初の考古学論文となる「秋田県鉄石産地一覧表」を発表している。のち「秋田県史」編纂委員に就任、晩年は秋田史談会を結成し、その中心となった。著書に「酔月堂漫録」「秋田の落葉」「秋田文苑」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「真崎勇助」の解説

真崎勇助 まさき-ゆうすけ

1841-1917 明治-大正時代の郷土史研究家。
天保(てんぽう)12年7月10日生まれ。もと出羽(でわ)久保田藩(秋田県)藩士。教師をつとめながら菅江真澄を研究。秋田県史編纂(へんさん)委員となり,晩年秋田史談会の創立に参加した。大正6年3月18日死去。77歳。号は酔月堂。著作に「酔月堂漫録」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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