家従(読み)カジュウ

デジタル大辞泉 「家従」の意味・読み・例文・類語

か‐じゅう【家従】

もと親王家王家家令次席。また、華族の家の家扶かふの次席。
家臣
藤堂が―等も」〈折たく柴の記・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「家従」の意味・読み・例文・類語

か‐じゅう【家従】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大家に仕えて事務を取り扱う人。
    1. [初出の実例]「勢州のものの父と申すは、〈略〉和泉守が家従して送来れり」(出典:随筆・折たく柴の記(1716頃)下)
    2. 「家従奴婢のみにて別に家人もあらざれば」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉後)
  3. もと親王家、王家の庶務を扱う属官で、家令の次席。
  4. もと華族の家の庶務を扱う者で、家扶の次席。
    1. [初出の実例]「傍には二三人、家従(カジュウ)とお庭師」(出典園遊会(1902)〈国木田独歩〉二)

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