真志喜森川原遺跡(読み)ましきもりかわばるいせき

日本歴史地名大系 「真志喜森川原遺跡」の解説

真志喜森川原遺跡
ましきもりかわばるいせき

[現在地名]宜野湾市真志喜一丁目

一四世紀後半の中山王察度の生誕地と伝える屋号奥間家の屋敷地にある。ウンサクモーないしヤマグヮーと称される円錐形をなす標高三九メートルの琉球石灰岩独立小丘の西麓斜面に位置し、その南東縁には察度にちなむ天女降臨説話で名高い森の川むいぬかー清泉がある。一九九二年(平成四年)、個人住宅建設計画に伴いおよそ東西幅二八メートル・南北長さ二一メートルの範囲の発掘調査が行われた。検出された遺構は掘立柱建物跡七棟以上、土坑一二基・通路跡一条・溝三条・土器集積一基を数え、グスク時代の在地首長層の様相と近世琉球の伝統的集落形成にかかわる実相の一端が明らかになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android