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真正社会主義 しんせいしゃかいしゅぎwahrer Sozialismus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

真正社会主義
しんせいしゃかいしゅぎ
wahrer Sozialismus

1840年代のドイツに急速に流布し,48年の革命以後衰退していった社会主義思想。封建主義社会から資本主義社会への転換期に不可避的に生み出される小ブルジョア層の動揺を現実的基盤とする思想で,政治的にはブルジョアの利害の実現としてのブルジョア革命に対する反革命として現れる。当時のドイツでこの思想は絶対制諸政府がブルジョア階級や労働者階級とたたかうための武器となった。この思想の代表者は K.グリューンで,彼はドイツ国民を標準国民とし,一切の階級闘争をこえる立場を主張し,共産主義の「粗野な破壊的傾向」に反対した。またこの思想はフランス社会主義をドイツ的思弁によって観念的に改作したもので,フランス的一面性の克服の名のもとに,人間一般の利益を階級的利益に対置し,階級闘争の理論を換骨奪胎した。なお政治運動としてはグリューンが指物職人を多数集めてグリューン派を形成し,パリでも運動を起した。

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