グリューン(読み)ぐりゅーん(英語表記)Anastasius Grün

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリューン」の意味・わかりやすい解説

グリューン
Grün, Anastasius

[生]1806.4.11. ライバハ
[没]1876.9.12. グラーツ
オーストリア詩人本名 Anton Alexander,Graf von Auersperg。政治詩運動「3月前期」の代表者ウィーン法律を学び,フランクフルト国民議会議員,オーストリア貴族院議員としても活躍ウーラント影響を受ける。詩集に『最後騎士』 Der letzte Ritter (1830) など。

グリューン
Grün, Max von der

[生]1926.5.25. バイロイト
ドイツの小説家第2次世界大戦従軍捕虜となる。帰国後鉱員。鉱員の生活を描いた処女作狐火と火』 Irrlicht und Feuer (1963) はベストセラーとなり,以後作家生活に入る。放送ドラマもある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グリューン」の意味・わかりやすい解説

グリューン
ぐりゅーん
Anastasius Grün
(1806―1876)

オーストリアの詩人。リュブリャナ生まれの貴族。ドイツ民族主義寄りの自由主義的政治思想を抱き、フランクフルト国民議会議員(1848)、帝国貴族院議員(1861)などを務める。代表作である詩集『あるウィーン詩人の散歩』(1831)でメッテルニヒ体制やカトリック教会の保守反動性を風刺した。スロベニア民謡の翻訳やレーナウ全集の出版も行う。

[鈴木隆雄]

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