日本歴史地名大系 「真然堂」の解説 真然堂しんぜんどう 和歌山県:伊都郡高野町高野山小田原谷真然堂[現在地名]高野町高野山金剛峯(こんごうぶ)寺主殿の後山、阿弥陀(あみだ)峰の南側山腹に位置する。南向きで二間半四方。寛平三年(八九一)に没した金剛峯寺二世座主真然の廟堂。大治五年(一一三〇)覚鑁が伝法(でんぼう)院を創建した時、現在地に移建したといわれる。「続風土記」は古老の伝えによれば青巌(せいがん)寺主殿土室の西二間の真然床の下が廟堂の旧跡であったという。高野山大伝法院本願霊瑞並寺家縁起によれば、聖霊(しようりよう)堂と名付けられ三間の拝殿が建てられており、当初は多宝塔であったと記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報