朝日日本歴史人物事典 「真紹」の解説
真紹
生年:延暦16(797)
平安前期の真言宗の僧。「しんしょう」ともいう。禅林寺の開山。池上氏出身。10歳で空海に師事して密教修学を開始。承和10(843)年東寺で実恵から伝法灌頂を受け,日本真言第3の阿闍梨(密教の秘法伝授の師)となったが,空海の血縁者であった真雅,真然らに比べれば,活躍の場は少なかった。貞観5(863)年9月,自ら造立したものの安置する場所のなかった仏像のために京都東山にあった藤原関雄の邸宅を購入し,禅林寺を建立。弟子に宗叡など。<参考文献>守山聖真編『文化史上より見たる弘法大師伝』
(正木晃)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報