デジタル大辞泉 「真赭」の意味・読み・例文・類語 ま‐そお〔‐そほ〕【真×赭】 1 赤い色の土。また、硫化水銀の古名とも。そお。「ま金吹く丹生にふの―の色に出て言はなくのみそ我あが恋ふらくは」〈万・三五六〇〉2 赤い色。ますお。「花すすき月の光にまがはまし深き―の色に染めずは」〈山家集・上〉 ま‐すお〔‐すほ〕【真×赭】 《「まそお」の音変化》「まそお(真赭)2」に同じ。「―のすすき、まそほのすすきなどいふ事あり」〈徒然・一八八〉 ま‐そほ【真×赭】 ⇒まそお 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「真赭」の意味・読み・例文・類語 ま‐そお‥そほ【真赭・真朱】 〘 名詞 〙① 赤い土。顔料や水銀の原料として用いられた。ますお。[初出の実例]「仏造る真朱(まそほ)足らずは水たまる池田の朝臣が鼻の上を掘れ」(出典:万葉集(8C後)一六・三八四一)② 赤色。蘇芳色。[初出の実例]「垣ね潜る薄ひともと真蘇枋なる」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)秋) ま‐すお‥すほ【真赭】 〘 名詞 〙 =まそお(真赭)[初出の実例]「秋ふかき霜より後のきくの色をかねてますほの尾花にぞみる〈鴨長明〉」(出典:夫木和歌抄(1310頃)一一) ま‐すほ【真赭】 〘 名詞 〙 ⇒ますお(真赭) ま‐そほ【真赭】 〘 名詞 〙 ⇒まそお(真赭) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例