真風(読み)まぜ

精選版 日本国語大辞典 「真風」の意味・読み・例文・類語

まぜ【真風】

〘名〙 (「ませ」とも)
西風
歌舞伎桑名屋徳蔵入船物語(1770)口明「西北風(あなせ)かと思や、まぜなり」
南風または西南風。
※野島流船軍書(室町後か)風異名之事「午之方より吹風 ませと云。南風也」
③ 東南風。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「凪ぎ残る東南風(マセ)追手夜釣の舟が還って来る」

ま‐じ【真風】

〘名〙 =まぜ(真風)
※能島家伝(17C初か)五「七月はおくりまじとて吹也。是も未申の方よりまじをかたらひて吹也」

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デジタル大辞泉 「真風」の意味・読み・例文・類語

ま‐じ【真風】

南または南西の風。まぜ。まじの風。多く西日本でいう。 夏》

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