六訂版 家庭医学大全科 の解説
〈眼の異物〉角膜・結膜異物
〈眼の異物〉かくまく・けつまくいぶつ
Foreign bodies in the cornea and conjunctiva
(外傷)
どんな外傷か
救急外来を受診することの多い疾患のひとつですが、原因や異物の種類は多岐にわたっています。早急に異物を除去し、感染を防ぐことが重要です。
原因は何か
代表的な角膜異物のひとつに、鉄工所などでの作業中に保護眼鏡なしでグラインダーなどを使っている時に飛び込んでくる鉄片異物があります。家庭では、スクラブ洗顔剤などの飛入による結膜異物などもみられます。そのほか、植物片、小さな昆虫、砂、ハードコンタクトレンズなどさまざまな異物があります(図17)。
症状の現れ方
主症状は異物感ですが、
検査と診断
治療の方法
結膜の異物は綿棒やピンセットを用いて容易に除去できますが、細かい砂などの場合は洗眼しながら除去します。角膜の異物は特殊なとがった針などを用いて除去します。
角膜深層に位置する異物の場合は、手術用顕微鏡の下で処置を行う必要があります。除去することにより孔があいた場合は、治療用コンタクトレンズで圧迫する場合と、ナイロン糸で縫合する場合があります。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報