出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…橋に向かうほうの突起は全体として太い1本の神経幹にまとまっているが,末梢のほうへ向かう突起は,三叉神経節の近くでは,大きく3本の神経にまとまっている。すなわち,頭顔部の頭のほうや眼の周囲に向かう眼神経(三叉神経第1枝),上顎のあたりに向かう上顎神経(三叉神経第2枝),下顎部に向かう下顎神経(三叉神経第3枝)の3本であり,太い1本の神経幹が三叉神経節よりも末梢の部では3本に分かれてみえるところから〈三叉〉神経とよばれるわけである。もちろん,3本の主枝もそれぞれ多数の末梢枝が集まって形成されている。…
…ウサギなど嗅覚の発達した動物では,ヒトでいう上鼻甲介と中鼻甲介の大部分が嗅上皮でおおわれている(上述したようにヒトでは,嗅上皮でおおわれているのは嗅裂の上方の約1/3のみである)。鼻腔の感覚神経(痛み,温度を感ずる神経)は三叉(さんさ)神経の分枝である眼神経と上顎神経とによる。このほかに上顎洞後壁の後ろにある翼口蓋窩に位置する翼口蓋神経節を介して交感神経と副交感神経とが分布する。…
※「眼神経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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