精選版 日本国語大辞典 「着到殿」の意味・読み・例文・類語 ちゃくとう‐でんチャクタウ‥【着到殿】 〘 名詞 〙 奈良市の春日大社、およびそれを勧請した京都市西京区の大原野神社、左京区の吉田神社に設けられた殿舎の一つで、床を張らず、土間に砂を敷いたもの。ただし、大原野神社には現存しない。祭典や勅使参向の際、上卿(しょうけい)以下氏人がまずここに着席し、所掌を卜占して、ここから幣物を捧げて斎場に参入した。[初出の実例]「春日祭也〈略〉長者殿并中納言殿神馬等引立〈略〉引着二御着到殿一」(出典:中右記‐寛治六年(1092)二月七日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例