日本歴史地名大系 「矢不来天満宮」の解説 矢不来天満宮やふらいてんまんぐう 北海道:渡島支庁上磯町矢不来村矢不来天満宮[現在地名]上磯郡上磯町字矢不来茂辺地(もへじ)川沿いに鎮座する。祭神菅原道真、旧村社。現社地は茂別(もべつ)館跡にあたる。伝承によると、文和年間(一三五二―五六)の頃当地の海岸に漂着した道真の木像を安置したのに始まるという。像の神々しさに地名ヤギナイをカムイヤンケナイに改めたと伝える。コシャマインの戦で、茂別館に拠った下国家政の陣に矢が一本も届かず、家政は奉祀する天神の加護によるものと、ヤンケナイの地名に「矢不来」の文字を当てたという(茂別村郷土誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by