矢並村(読み)やなみむら

日本歴史地名大系 「矢並村」の解説

矢並村
やなみむら

[現在地名]豊田市矢並町

くらヶ池の東に位置し、標高一五〇―二〇〇メートルの山の谷間に細長く開けた村。文久二年(一八六二)村絵図によると耕地に「本新田畑」という記載が多い。これは谷間に開けた村の特徴であろうか。医王いおう寺・松林寺のほかに、薬師堂・八王子・山ノ神が、村の周囲を取巻くように配置されている。

中世高橋たかはし庄矢並郷に属する。貞和五年(一三四九)猿投さなげ神社の年中祭礼記(猿投神社文書)に「矢並郷平内大夫入道善阿ニ仰セ付ケラル、善阿先立ツテ瑞夢ヲ蒙リ、辞退ノ思ヒナク、即チ新造ノ謀ヲ廻ラス」とある。これは地頭中条秀長の命を受けて、矢並郷の善阿弥猿投神社の造営にあたったことを示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...

リンゴ病の用語解説を読む