矢目(読み)ヤメ

デジタル大辞泉 「矢目」の意味・読み・例文・類語

や‐め【矢目】

矢の当たった所。矢を受けたあと。矢傷
よろひに立ったる―を数へたりければ六十三」〈平家・四〉
矢を射るときの目標
「―近にひゃうど射るならば」〈義経記・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「矢目」の意味・読み・例文・類語

や‐め【矢目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 矢の当たった所。矢で射られたきず。矢きず。
    1. [初出の実例]「賀茂明神の御やめおひたまへり」(出典:大鏡(12C前)四)
    2. 「両方の矢目(ヤメ)より水入りて、船は立地に巻込まれ」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)後)
  3. 矢を射る時の目標。
    1. [初出の実例]「水際を五寸ばかり下て、やめ近にひゃうど射るならば、のみを以て割る様にこそあらんずらめ」(出典:義経記(室町中か)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android