デジタル大辞泉
「知死期」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ちし‐ご【知死期】
〘名〙
① 陰陽道で、人の
死期を知ること。また、その時刻。
※
蔭凉軒日録‐延徳二年(1490)正月六日「遂過
二知死期
一、御大事非
二今先
一、退帰
二調阿宅
一皆喫
二晩飡
一」
②
近世の
俗信で、人が死ぬとされる時刻。
干支の組合せなどによって定められ、一旬のうち、一・二・九・一〇の日は、子午卯酉の刻、三・四・五の日は、丑辰未戌の刻、六・七・八の日は、寅巳申亥の刻という。
※浮世草子・男色大鑑(1687)二「早桶はをあつらへ。今
の知死期
(チシゴ)を待つ時」 〔改正増補和英語林集成(1886)〕
※
刺青(1910)〈
谷崎潤一郎〉「血死後の苦しみのやうに口を歪め歯を喰ひしばり」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報