石奉行(読み)イシブギョウ

デジタル大辞泉 「石奉行」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【石奉行】

戦国時代、城の石積みにあたった役人。また、石の切り出しをつかさどった役人。
江戸幕府で、土木工事をつかさどる役人。のちには、材木奉行を兼ねた。

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精選版 日本国語大辞典 「石奉行」の意味・読み・例文・類語

いし‐ぶぎょう‥ブギャウ【石奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 戦国武将に仕えて砦(とりで)や城の石積み工事を宰領し、また、その石の切り出しにあたった奉行人。
    1. [初出の実例]「石奉行、西尾小左衛門〈略〉大石を撰取り、小石を選退けられ」(出典:信長公記(1598)九)
  3. 徳川幕府の職名。作事奉行の下で土木工事をつかさどる奉行。元祿二年(一六八九)材木奉行を兼ね、材木石奉行と称し、若年寄の支配下となった。〔徳川実紀‐寛永一七年(1640)五月二一日〕

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