材木奉行(読み)ザイモクブギョウ

デジタル大辞泉 「材木奉行」の意味・読み・例文・類語

ざいもく‐ぶぎょう〔‐ブギヤウ〕【材木奉行】

中世幕府寺社などの造営工事の際、材木調達管理をつかさどった役。
江戸幕府職名作事奉行もとで、造営用の材木の調達・管理にあたった。のち、石奉行を兼任し、以後材木石奉行と称した。

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精選版 日本国語大辞典 「材木奉行」の意味・読み・例文・類語

ざいもく‐ぶぎょう‥ブギャウ【材木奉行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 中世、幕府社寺などで造営工事をおこすとき、材木調達のことをつかさどるために臨時に設けられた奉行。木屋奉行。
    1. [初出の実例]「材木奉行見計者、番匠衆致之」(出典:快元僧都記‐天文五年(1536)一〇月一一日)
  3. 江戸幕府の職名の一つ。作事奉行の下で、造営用材木の伐採・運送・買収などをつかさどる奉行。正保四年(一六四七)設置。元祿二年(一六八九)以後、石奉行を兼ね「材木石奉行」と称した。〔延宝八年江戸鑑(1680)(古事類苑・官位六〇)〕
  4. 幕府の職制にならって諸藩に置かれた職名。に準じた職務を担当したが、藩によっては山奉行、林奉行、材木役とも称した。
    1. [初出の実例]「一市川甚左衛門今度木曾御材木奉行被仰付」(出典:尾張藩白鳥方暦代記‐元文五年(1740))

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