日本歴史地名大系 「石床神社」の解説 石床神社いわとこじんじや 奈良県:生駒郡平群町越木塚村石床神社[現在地名]平群町越木塚集落西方の丘陵上に鎮座。祭神剣刃石床別(つるぎたちいわとこわけ)命。旧村社。「延喜式」神名帳平群郡の「平群石床神社大、月次新嘗」とされ、「興福寺官務牒疏」には平群天石登古尊を祀り、神供僧一人、神人二人と記す。もと現社地南方、小字石床(いしどこ)にあったが、大正一三年(一九二四)境外摂社素盞嗚(すさのお)神社社地に遷座。素盞嗚神社は本殿横の社に配祀。旧社は巌上(いわがみ)社・岩(いわ)神と称し、石床とよばれる高さ七、八メートル、幅一五、六メートルの巨岩が二塊あり、本殿・拝殿を有せず、鳥居のみの原始的信仰形態をもつ神社であった。式内平群石床神社は貞観元年(八五九)一月二七日、従五位下から従五位上に昇叙(三代実録)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報