婦人病(読み)フジンビョウ

デジタル大辞泉 「婦人病」の意味・読み・例文・類語

ふじん‐びょう〔‐ビヤウ〕【婦人病】

女性生殖器に関係する病気

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精選版 日本国語大辞典 「婦人病」の意味・読み・例文・類語

ふじん‐びょう‥ビャウ【婦人病】

  1. 〘 名詞 〙 女性生殖器の疾患、および女性ホルモンによる身体異状の総称
    1. [初出の実例]「花柳病や婦人病の通信治療とか云ふのださうで」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「婦人病」の意味・わかりやすい解説

婦人病
ふじんびょう

婦人科で扱われる疾患の総称で、俗にいう血(ち)の道(みち)と同義に扱われることもある。

 女性の体内器官妊娠出産授乳の目的に適した構造と機能をもっており、卵巣子宮の周期的変化も受精受胎に対する受け入れの準備体制である。すなわち、女性は初経初潮)によって青春期に入り、その後約30年間定期的に月経をみて、閉経により更年期を迎えるという生理的な各年代のくぎりをもつことが特徴であり、こうした独特な機能や現象を営んでいる反面、これらに関連した異常もおこしやすい。したがって、女性の疾患にはこれらの器官の異常や組織の変化と結び付いたものが多く、性器炎症腫瘍(しゅよう)も男性に比べると、はるかに多い。しかも、女性の各年代によって出現しやすい疾患には、それぞれ特徴がみられるなど、女性にとっては婦人科の診療は欠かせないものである。

[新井正夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「婦人病」の意味・わかりやすい解説

婦人病
ふじんびょう
women's diseases

女性だけに,あるいは女性に好発する病気の総称。おもなものに月経不順および月経困難,更年期障害などの機能的障害,妊娠と出産の障害,異常,および子宮,卵巣,卵管,腟など女性性器の機能的・器質的障害がある。この場合は産科と婦人科両分野が近接するが,おもな対象としては,異常妊娠や分娩障害のほかに,癌,筋腫,嚢腫のような腫瘍が対象になることが多い。

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