石河内郷(読み)いしがわちごう

日本歴史地名大系 「石河内郷」の解説

石河内郷
いしがわちごう

高鍋藩が領内を支配するための行政単位で、野別府のびゆう六郷の一つ。いし村・板屋いたや村・鹿遊かなすみ村の三村で構成され、野別府代官の支配に属した。寛永三年(一六二六)の上方下方騒動の際、秋月又左衛門の籠る屋敷へ石河内村の百姓二〇人が鉄砲持参で加勢にきている(隈江家記)。同一五年の高鍋藩人給帳には諸郷催司(庄屋)の一人として五石取の石ノ河内の孫兵衛の名がみえる。高鍋藩二代藩主秋月種春の子半之丞は明暦二年(一六五六)病気により当地に籠居、元禄一〇年(一六九七)に没した。半之丞は居住した屋敷に葬られ、法輪庵と名付けられたという(「大蔵姓秋月氏末葉記録」秋月家文書)。寛文八年(一六六八)米良めらの尾八重地頭米良重僚が当郷へ欠落、さらに法華岳ほけだけ(現国富町)へ欠落している(本藩実録)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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