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1910年(明治43)4月から23年(大正12)8月まで,学習院出身者を中心に刊行された雑誌「白樺」によった文学者集団。武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)・志賀直哉・木下利玄(りげん)・有島武郎・有島生馬(いくま)・里見弴(とん)・郡(こおり)虎彦・長与善郎(ながよよしろう)・柳宗悦(むねよし)ら主要同人のほか,岸田劉生(りゅうせい)・高村光太郎・高田博厚などもその周辺を形成する。自然主義文学の反理想性に対し,個我の伸長を温和にうたいあげた作品で一時代を画し,武者小路の「新しき村」運動の基盤にもなるなど,人道主義の思潮として思想史的にも影響力をもった。「白樺」誌上でロダン,ゴッホ,セザンヌなど西欧近代絵画を複製で紹介し,美術界に与えた刺激も大きい。しかし社会に対する意識の広がりに欠ける面をもち,労働運動の勃興する時代に求心力を失っていった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報
… このようにキリスト教思想の受容が自己の存在や思想を根源から問い返す対自的契機となることを困難にし,即自的志向へと流れさせる土着の心性との真の対峙相克,さらにはその止揚こそ今日に残された未完の課題でもある。同時にまた一面,キリスト教の社会的倫理観は社会主義文学の先駆ともいうべき木下尚江や徳冨蘆花の文学を生み,その人道主義的系譜は武者小路実篤,志賀直哉,有島武郎らの白樺派(《白樺》)にも流れてゆくが,ここでも内村の影響の深さが注目される。ただ大正期に入ってこれら理想主義,人道主義の流れとは別にキリスト教思想とのかかわりが,より実存的な深さを示すようになる。…
※「白樺派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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