出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
宮崎県中部、九州山地に発し、高鍋町(たかなべちょう)で日向灘(ひゅうがなだ)に注ぐ川。一級河川。延長75キロメートル、流域面積474平方キロメートル。源は椎葉村(しいばそん)で、ほぼ東流するが、支流渡川(どがわ)をあわせた東臼杵郡(ひがしうすきぐん)美郷町(みさとちょう)南郷(なんごう)区付近で尾鈴山地(おすずさんち)に阻まれ南流し、深い先行性河谷となる。中流部の木城町(きじょうちょう)石河内(いしがわち)には武者小路実篤(むしゃのこうじさねあつ)ゆかりの「日向新しき村(ひゅうがあたらしきむら)」がある。下流部は洪積台地を侵食、狭い沖積平野を形成する。2007年(平成19)から段階的に運用を開始している小丸川発電所(最大出力120万キロワット)など、豊富な水量を利用した4発電所がある。
[横山淳一]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報