デジタル大辞泉 の解説 石淋せきりんの味あじを嘗なめて会稽かいけいの恥はじを雪すすぐ 《越王勾践こうせんが会稽山の戦いに敗れ、呉王夫差の石淋をなめて病状を医者に報告するという恥に耐え、その後呉を討って仇を報いたという故事から》屈辱を耐え忍んで、復讐の志を成し遂げることのたとえ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 の解説 せきりん【石淋】 の 味(あじ)を嘗(な)めて会稽(かいけい)の恥(はじ)を=雪(そそ)ぐ[=きよむ] ( 中国、呉王夫差に会稽山で敗れ、囚われの身となった越王勾践(こうせん)が、夫差の石淋をなめて病状を察するという屈辱に耐え、やがて呉を討って仇を報じたという故事から ) 汚穢(おわい)を忍び困苦に耐えて、復讐の功を遂げることのたとえ。[初出の実例]「勾践此の一句を見て、いよいよ命を重んじ、〈略〉つひに呉王を亡ぼして、国を併せ畢はんぬ。されば俗の諺には、石淋の味をなめて、会稽の恥をきよむと言へり」(出典:平治物語(1220頃か)下) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例