石畳神社(読み)いしだたみじんじや

日本歴史地名大系 「石畳神社」の解説

石畳神社
いしだたみじんじや

[現在地名]総社市秦

秦下はだしもの北西山際に鎮座する。旧村社。神社後方の高梁たかはし川の淵にそびえる石柱を神体とする。「岡山県神社誌」は祭神を経津主神と記す。「延喜式」神名帳の下道郡「石畳イシタタミノ神社」に比定される。神体の巨石は地誌類の諸書に記されるが、「吉備温故秘録」は「河の辺りに大きな立石あり、高さ凡三十丈ばかりなり、里民是を滝といふ、此岩平地より石を畳み上たるやうなれば、石畳と名付ならん、此岩山の腰にあり、山の絶頂に小祠あり、山の麓に平地あり、爰に二柱を建つ、参詣の輩は此所にて拝す」と記す。また「吉備の志多道」には「此神の事跡を土人茶臼嶽の事なりと云ふ、山の巓き茶臼の容をなせり、因て称するなり、此山嶮岨の岩山にて小社にても建つ山にあらず、(中略)石畳と称するにより此岩を崇むるにや」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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