石神山精神社(読み)いわがみやまずみじんじや

日本歴史地名大系 「石神山精神社」の解説

石神山精神社
いわがみやまずみじんじや

[現在地名]大和町吉田

七ッ森ななつもりの一つ、ふもと集落の南西標高三〇七・八メートルの遂倉とがくら山中腹にある。祭神大山祇神・大歳神・事代主神の三神。「延喜式」神名帳黒川郡四座のうちの「石神イハカミ山精神社」に比定される。「続日本紀」延暦九年(七九〇)一一月二五日条に「陸奥国黒川郡石神山精社」を官社となすとある。「黒川郡誌」に「当社は元と此地を去ること数町なる石神沢に在りしを今の社地に奉還した」ものとあるが、石神沢は特定できない。おそらく誤伝であろう。神社の裏に巨岩が壁立しこれが「吉田村安永風土記」に岩神大明神と記され神体とされている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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