石窓神社(読み)くしいわまどじんじや

日本歴史地名大系 「石窓神社」の解説

石窓神社
くしいわまどじんじや

[現在地名]篠山市福井

篠山川上流の大芋おくも川の左岸に位置し、広大な境内地を有する。社殿背後に小丘があり、みたま岩と称する大小二個の磐座状の自然石が並立している。旧県社。現祭神は櫛石窓命・豊石窓命。「古事記」天孫降臨段に邇邇芸命の従者として天石戸別神がみえ、別名として櫛石窓神・豊石窓神とあり、御門の神であった。「古語拾遺」には天照大神を岩戸から新殿に遷したあと豊磐間戸命・櫛磐間戸命に殿門を守衛させており、天太玉命の子とある。また宮中の神祇官西院の御門巫が祀る神に櫛石窓神・豊石窓神の名がみえるなど、古代宮廷の重要な神であったが、当社との関係は未詳。大同元年(八〇六)丹波国に櫛石窓神が神封五戸を充てられている(新抄格勅符抄)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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