日本歴史地名大系 「石馬寺」の解説 石馬寺いしばじ 滋賀県:神崎郡五個荘町石馬寺村石馬寺[現在地名]五個荘町石馬寺繖(きぬがさ)山(観音寺山)の北麓にあり、繖山と号し、石馬禅寺ともいう。臨済宗妙心寺派、本尊は千手観音。創建の時期はつまびらかではないが、寺伝によれば、推古天皇二年聖徳太子が近江に伽藍建立を企て巡行した際、乗馬が石馬となって動かなくなり、その地に一寺を建立したのが始まりという。初め法相宗、のち天台宗となった。中世には伊崎(いさき)寺五ヵ寺の一つ。「看聞日記」永享四年(一四三二)二月一三日条に山前南(やまさきみなみ)荘のうちとして「石馬寺」がみえる。室町時代には観音寺(かんのんじ)城(現滋賀県安土町)の六角氏の厚い庇護を受けたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by