石黒政常(読み)いしぐろ まさつね

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「石黒政常」の解説

石黒政常(初代) いしぐろ-まさつね

1760-1828 江戸時代中期-後期の装剣金工。
宝暦10年生まれ。加藤直常入門,その師柳川直政に横谷派の金工術をまなぶ。おおくの色金をもちい写実的かつ精巧に花鳥をほる石黒派始祖となった。文政11年7月14日死去。69歳。初名は是常。通称は善蔵,周助。号は東岳子,寿谷斎など。

石黒政常(3代) いしぐろ-まさつね

?-1868? 幕末の装剣金工。
2代石黒政常の子。初代政常の高弟石黒政広にまなんだ。号に東良斎,仙遊子などをもちいた。明治元年?死去。江戸出身。初名は恵常。通称は銀之助。

石黒政常(2代) いしぐろ-まさつね

?-? 江戸時代後期の装剣金工。
初代石黒政常の子。文政12年(1829)父の跡をつぐ。東岳子,寿岳斎,寿谷斎の号をもちいた。初名は政守,盛常。通称は民之助。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「石黒政常」の意味・わかりやすい解説

石黒政常
いしぐろまさつね

[生]延享3(1746).江戸
[没]文政11(1828).7. 江戸
江戸時代後期の装剣金工。通称善蔵,のち周助。石黒斎,東岳子,寿谷斎,葉庵などの号がある。江戸横谷派に属し石黒派の開祖。鐔 (つば) や小柄 (こづか) などに写生風の花鳥文様を彫る。3代まで続くが,初代が名工門人に政美,政明がいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

一度利用した製品を捨てずにそのまま再使用すること。ごみの削減に重要だとされる「3R」の一つで、衣類・服飾品や家電などさまざまな品目が取り扱われている。リユース商品の専門店やイベント、フリーマーケット...

リユースの用語解説を読む