硬文学(読み)コウブンガク

デジタル大辞泉 「硬文学」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぶんがく〔カウ‐〕【硬文学】

表現内容などの面で、硬い感じを読者に与える文学哲学書漢詩文法語など。→軟文学

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「硬文学」の意味・読み・例文・類語

こう‐ぶんがくカウ‥【硬文学】

  1. 〘 名詞 〙 表現、内容の点で読者にかたい感じを与える文学。特に、日本文学史で、近世国学以来主要な研究対象とされてきた和歌物語などに対し、論証性、思想性の強いもの、漢文脈の勝ったものをいう称。具体的には法語、史論、哲学書、漢詩文などをさす。⇔軟文学
    1. [初出の実例]「其得々として語る処を聞けば所謂軟文学とは小説戯曲詩歌等にして硬文学とは史論伝紀評論の範囲に属するものなりと」(出典:今日の小説及び小説家(1893)〈内田魯庵〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android