軟文学(読み)ナンブンガク

精選版 日本国語大辞典 「軟文学」の意味・読み・例文・類語

なん‐ぶんがく【軟文学】

  1. 〘 名詞 〙 表現内容の点で読者にやわらかい感じを与える文学の意味で、主に恋愛・情事を主題としたエロティシズムの濃い文芸作品をさす。江戸時代の浮世草子・洒落本・人情本や近代の恋愛小説の類。⇔硬文学
    1. [初出の実例]「所謂軟文学とは小説戯曲詩歌等にして」(出典:今日の小説及び小説家(1893)〈内田魯庵〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android