碧眼(読み)ヘキガン

デジタル大辞泉 「碧眼」の意味・読み・例文・類語

へき‐がん【×碧眼】

青い目。特に、欧米人の目。また、欧米人。西洋人。「紅毛碧眼

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精選版 日本国語大辞典 「碧眼」の意味・読み・例文・類語

へき‐がん【碧眼】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 青緑色のまなこ。青い目。
      1. [初出の実例]「黄身の匹夫、碧眼(ヘキガン)胡児、烏滸(をこ)の者ども朕を如何にか為し得べき」(出典:二日物語(1892‐1901)〈幸田露伴〉此一日)
      2. [その他の文献]〔蘇軾‐仏日山栄長老方丈詩〕
    2. 欧米人の青い目。転じて、欧米人。
      1. [初出の実例]「彼の碧眼紅髥の人種は波濤の如く我邦に侵入し」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉一六)
  2. [ 2 ] 達磨(だるま)大師の異称。目が青色であったところからいう。「碧眼胡僧」ともいう。
    1. [初出の実例]「いはゆる碧眼の眼睛裏に跳入する」(出典:正法眼蔵(1231‐53)徧参)
    2. [その他の文献]〔碧巖録‐四二則・評唱〕

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普及版 字通 「碧眼」の読み・字形・画数・意味

【碧眼】へきがん

青い目。唐・李咸用〔臨川に陳百年にふ〕詩 姑(まこ)山下、眞士にふ 玄膚(げんぷ)碧眼、方子(ひとみが四角)

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