中国、江西(こうせい)省中部にある撫州(ぶしゅう)地級市に属する市轄区。撫河(ぶが)中流域の東岸に位置する。人口111万2000(2016)。後漢(ごかん)の時代には、臨汝(りんじょ)県とよばれたが、隋(ずい)代臨川県となり、歴代撫州路、撫州府の治所であった。臨川県は、1955年撫州市を分離したが、1987年にはふたたび撫州市と合併して、臨川市となる。臨川市は2000年撫州地区と合併して撫州地級市となり、臨川はその市轄区となった。
区域は南北に細長い平野からなり、灌漑(かんがい)施設が整備され、二期作水稲、ナタネ(アブラナ)のほか、ワタ、大豆も産する。また、養豚が盛んであり、スイカ、ミカンなどの果物の産地としても有名である。伝統工業では磁器を産し、機電産業、金属加工、食品加工などの工場もある。昔から多くの優秀な人材を輩出しているが、とくに宋(そう)代の改革派政治家であった王安石(おうあんせき)の故郷として有名である。区内を滬昆(ここん)線(上海(シャンハイ)―昆明(こんめい))の支線が通る。
[河野通博・編集部 2017年2月16日]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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