碧蹄館の戦い(読み)へきていかんのたたかい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「碧蹄館の戦い」の意味・わかりやすい解説

碧蹄館の戦い
へきていかんのたたかい

文禄(ぶんろく)の役(えき)(豊臣(とよとみ)秀吉の第一次朝鮮侵略)の一戦闘。1593年(文禄2)1月、朝鮮漢城ソウル北方碧蹄館で、漢城を占領した日本軍と、これを奪回せんとする明(みん)軍が激戦し、明軍は敗れて平壌に退いた。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「碧蹄館の戦い」の意味・わかりやすい解説

碧蹄館の戦い
へきていかんのたたかい

文禄・慶長の役における激戦の一つ。文禄2 (1593) 年1月 26日朝鮮漢城 (現ソウル) の北方約 20kmの碧蹄館周辺で,小早川隆景宇喜多秀家,立花宗茂らの漢城駐留軍と,平壌の戦いに小西行長らを破って南下した明将李如松の率いる明軍とが戦った。李如松は負傷して平壌に退き,日本軍は漢城に集結したが,この戦勝は,日本にとって竜山停戦協定への大きな布石となった。

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旺文社日本史事典 三訂版 「碧蹄館の戦い」の解説

碧蹄館の戦い
へきていかんのたたかい

1593年,文禄の役中の合戦
漢城(現ソウル)北方20kmの地の碧蹄館で,明の援軍李如松 (りじよしよう) の南下攻撃を小早川隆景・宇喜多秀家らの日本軍が鉄砲隊で迎撃して勝ち,これにより竜山で停戦協定の機会をつくった。

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