(読み)セキ

デジタル大辞泉 「碩」の意味・読み・例文・類語

せき【碩】[漢字項目]

人名用漢字] [音]セキ(漢)
大きくてすぐれている。「碩学碩儒碩徳
[名のり]ひろ・おう・みち・みつる・ゆたか・ひろし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「碩」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 14画

[字音] セキ
[字訓] おおきい・さかん

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は石(せき)。〔説文〕九上に「頭大いなり」と大頭の意とする。頁(けつ)は儀容を整えた人の姿。金文字形によると石を拝する形であるらしく、石はいわゆる郊宗石室の類。そのような聖所を拝する人の形とみられる。〔詩、風、簡兮〕にみえる「碩人」を〔伝〕に「大なり」、また〔詩、小雅、白華〕の〔箋〕に「妖大の人なり」とする。碩はもと神事にあずかる人をいう語であろう。

[訓義]
1. おおきい、頭が大きい、儀礼に従うときの人の姿。
2. さかん、みちみちた、みめよい。
3. かたい、とおい。

[古辞書の訓]
名義抄〕碩 オホキナリ・オホイナリ・オツ・ネガフ・アツキ・ヨシサラニ 〔字鏡集〕碩 ネガフ・オツ・ヨル・アツシ・サダム・ヨシ・サラニ・ネガハクハ・オホイナリ

[語系]
碩・石・zjyakは同声。は宗の主。石もその石室をいう字であろう。みな一系の語である。

[熟語]
碩果・碩画・碩学碩岸碩勲・碩恵碩賢碩言碩彦・碩公・碩才・碩材・碩策・碩士・碩志・碩師・碩儒・碩宿碩俊・碩女碩匠碩臣・碩人・碩生碩鼠碩壮・碩大・碩徳碩膚碩輔碩茂碩望碩謀碩慮・碩量碩老
[下接語]
耆碩・広碩・鴻碩・材碩・博碩・肥碩・豊碩

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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