祀典(読み)シテン

デジタル大辞泉 「祀典」の意味・読み・例文・類語

し‐てん【×祀典】

祭り儀式。また、それを記した書物

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精選版 日本国語大辞典 「祀典」の意味・読み・例文・類語

し‐てん【祀典】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 祭祀(さいし)の儀式。
    1. [初出の実例]「皇家祀典存常格、歳時享祭報昇平」(出典:玩鴎先生詠物雑体百首(1794)祇園祭優行)
  3. 祭祀されるべきものを書き記した書籍。〔春秋左伝注‐襄公一一年〕

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普及版 字通 「祀典」の読み・字形・画数・意味

【祀典】してん

祭祀儀礼。〔礼記、祭法〕夫(か)の日星辰は、民の瞻仰(せんがう)するなり。山林・川谷・丘陵は、民の財用を取るなり。此の族(たぐひ)に非ざれば、祀典に在らず。

字通「祀」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の祀典の言及

【淫祠邪教】より

…中国では,秦・漢時代において国家によって民間の祭祀が整理され,祭天の儀礼を頂点とする祭祀の典礼が整備された。これを祀典という。すでに《礼記(らいき)》曲礼では,祭るべきではないものを祭ることを淫祀と呼んでいるが,祀典が整備されてからは,国家の祀典に入っていないものを淫祀とみなすようになった。…

【廟】より

…旧中国では都市と農村を問わず至るところに祠廟があり,民衆の信仰を集めていた。国家はこうした無数の祠廟を野放しにしていたわけではなく,〈祀典(してん)〉(国家公認の神と祠廟に関する公的文書)を定めてその管理をはかった。この祀典に記載されていないものが淫祠(いんし)(淫祠邪教)であり,儒教的祭祀理念から逸脱するものとして,熱心な地方官によって破壊されることもあった。…

※「祀典」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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