神代町(読み)かみしろちよう

日本歴史地名大系 「神代町」の解説

神代町
かみしろちよう

昭和四年(一九二九)一〇月から現在の室蘭市の町名。市域陸地部の北に位置する。町名の由来は旧名カミシロコタンによるというが、髪白・白馬からでたとの説もある。もとは室蘭市大字輪西村わにしむらの一部で、八丁平、コイカクシ、ヤムクシナイ、カミシロコタン、石炭沢、ワニシおく、ホンワニシ、ワニシ沢、おくワニシ、ワニシ沢奥、ホロワニシ、天神山てんじんやまの字名があり、昭和四年一〇月に室蘭市神代町となった(「大字廃止町名及之に伴う区域設定の件」昭和一六年室蘭市史)

神代町
こうじろまち

[現在地名]国見町神代 向町など

江戸時代、神代郷に置かれた肥前佐賀藩神代鍋島氏の城下町。宝暦二年(一七五二)の佐賀領郷村帳に「神代町」「向町」「田町」「新町」とみえ、嘉永七年(一八五四)の佐賀領郷村帳ではこのほか「元古町」が記される。神代町には神代鍋島氏の陣屋が置かれ、西神代村内でありながら小村諸村とは行政上からも区別されていた。陣屋となった館から海辺にかけてを町域とし、二三〇名余の陪臣らの集住があった。文化九年(一八一二)伊能忠敬の一行は「神代町」で小休をとっているが(伊能忠敬測量日記)、当時の戸数一三五のうち町分一一五・ふる町分二〇(「神代鍋島家日記」長崎図書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報