神指城跡(読み)こうざしじようあと

日本歴史地名大系 「神指城跡」の解説

神指城跡
こうざしじようあと

[現在地名]会津若松市神指町北四合

上神指の南、高瀬たかせの西方如来堂によらいどうを中心に上杉景勝によって築かれた未完の城。慶長三年(一五九八)上杉景勝は会津に封ぜられ、まもなく新たな築城を計画し、最初は河沼郡北田きただ(現湯川村)を予定したが、地勢上不適とみてこの地を選んだ。同五年二月一〇日より工事が開始され、総奉行直江山城守兼続、小奉行小田但馬・甘糟備後・山田喜右衛門、割奉行島倉孫左衛門、材木奉行満願寺仙右衛門らに築城の職務を任せ、本丸は三月一八日より六月一日までという短期間で、二の丸は五月一〇日より六月一日まで、景勝の全領地より一〇万人とも一二万人ともいわれる人夫を大動員して工事が進められた(「会津四家合考」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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