神林隆浄(読み)カンバヤシ リュウジョウ

20世紀日本人名事典 「神林隆浄」の解説

神林 隆浄
カンバヤシ リュウジョウ

明治〜昭和期の僧侶 大正大学名誉教授;真言宗大僧正。



生年
明治9年7月7日(1876年)

没年
昭和38(1963)年2月11日

出生地
新潟県刈羽郡

別名
幼名=由太郎

学歴〔年〕
真言宗新義派大学林〔明治34年〕卒,東京帝大印度哲学科〔明治41年〕卒

学位〔年〕
文学博士〔昭和32年〕

経歴
7歳で生地の永安寺に入り、10歳で得度。大和長谷寺に遊学、大学掛、東大と進み高楠順次郎師事。この間豊山大学・中学で教え、大正2年ドイツ留学、エルンスト・ロイマンの下でインド学を研究。第1次大戦が始まり4年帰国。サンスクリット荻原雲来に、チベット語河口慧海に学んだ。豊山中学校長、豊山大学講師から15年大正大学教授となり、昭和2年から真言学研究室主任を18年間務めた。また15年野田市金乗院住職となり、真言宗豊山派事相専門道場長を務めた。この間「国訳一切経」中の大日経・金剛頂経など密教経典の国訳、解説、注解に当たった。著書に「密教学」「弘法大師思想と宗教」「菩薩思想の研究」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「神林隆浄」の解説

神林隆浄 かんばやし-りゅうじょう

1876-1963 明治-昭和時代の僧,仏教学者。
明治9年7月7日生まれ。高楠順次郎に師事。大正2年ドイツに留学。帰国後,荻原雲来に梵語(ぼんご)を,河口慧海(えかい)にチベット語をまなぶ。大正大教授,千葉県の真言宗金乗院の住職などをつとめた。昭和38年2月11日死去。86歳。新潟県出身。東京帝大卒。著作に「密教学」「菩薩思想の研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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