神社村(読み)かみやしろむら

日本歴史地名大系 「神社村」の解説

神社村
かみやしろむら

[現在地名]伊勢市神社港かみやしろこう

勢田せた川下流西岸にある。元久元年(一二〇四)内外両宮の権禰宜が訴えた文書(神宮雑書)に「字小勾埋地壱処」の四至として「南限大口并神社」と記され大口おおくちと並んで当地の地名がみえる。天正元年(一五七三)の「舟上せ候入みち」(大湊文書)に「神社源左衛門殿」とあって当地の有力者の名がうかがえる。「神都名勝誌」は「神社港 此地勢田川の注ぐ所なり、古は水曲郷大口と称す」と記している。

近世は山田付属の伊勢神宮領の村で、馬瀬まぜ村・たけはな村とで一郷をなし、寛永二〇年(一六四三)の内外宮領図(神宮文庫蔵)裏書によれば神社・馬瀬・竹ヶ鼻で家数一九四、人数八四二、うち神社分は家数一一六、人数五四二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android