神福寺(読み)じんぷくじ

日本歴史地名大系 「神福寺」の解説

神福寺
じんぷくじ

[現在地名]山口市大字上宇野令

七ッ尾ななつお山の南麓、いま八幡宮北東に位置する。真言宗御室派で本尊薬師如来。日輪山と号す。式内社仁壁にかべ神社の別当寺として神宮じんぐう寺とも称した。のちに今八幡宮・八坂やさか神社の勧請によってそれらの別当寺ともなったが、その頃の寺名は神光じんこう寺で、祇園会の神幸供奉に際しては七度半の使が立った。中世を通じて大寺であったらしく、明応九年(一五〇〇)大内義興に迎えられた一〇代将軍足利義稙は神光寺を宿所としたといわれる。

天文・永禄二度の火災にかかり、その度に再建されたが、宝暦五年(一七五五)大風で倒壊、規模を小さくした。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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