神隠丸山遺跡(読み)かみかくしまるやまいせき

日本歴史地名大系 「神隠丸山遺跡」の解説

神隠丸山遺跡
かみかくしまるやまいせき

[現在地名]港北区新吉田町

早淵はやぶち川に面する中里なかざと付近から西側に延びる谷戸の最奥部に張出す標高四三―三八メートルの舌状台地上に位置する。神隠という字名は広い地域にわたるため地元の通称をも加えて神隠丸山遺跡とよぶ。

昭和五三年(一九七八)から二年間にわたる全面発掘の結果、縄文中・後期集落平安時代館跡を明らかにした。縄文時代の集落は、中期の勝坂、加曾利EI・II式が台地の西半部を中心にしてほぼ環状に配置する竪穴住居跡九三、土壙約一〇〇、長方形柱穴列一四で構成される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android