祥雲寺跡(読み)しよううんじあと

日本歴史地名大系 「祥雲寺跡」の解説

祥雲寺跡
しよううんじあと

[現在地名]豊岡市祥雲寺

円山まるやま川の支流鎌谷かまたに川の谷に沿う山麓に寺跡が残り、応永一七年(一四一〇)銘の石造宝篋印塔がある。山号は大龍山、臨済宗。建久元年(一一九〇)作と伝える「但馬神社燈明記」に祥雲寺について「某ノ神社別当」とあるが、その神社は不明。文明一四年(一四八二)五月、京都相国しようこく法住ほうじゆう院の彦龍周興は祥雲寺主古(古を相国寺に呼戻すため祥雲寺を訪れたが、翌年三月および同一八年の三度の来訪でも古上洛を促すことはできなかった(半陶文集・雪樵独唱集)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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