祥鳳院(読み)しようほういん

日本歴史地名大系 「祥鳳院」の解説

祥鳳院
しようほういん

[現在地名]成田市土室

竹県山と号し、曹洞宗本尊釈迦如来。寺伝によれば、寛平年間(八八九―八九八)に上総介平良将が創建し、密岩をもって開山したという。初め真言宗であったが、明応七年(一四九八)助崎すけさき(現下総町)城主大須賀信濃守が堂宇を再建、明堂盛哲を招き曹洞宗に改宗したという。盛哲は永正一三年(一五一六)一一月一七日に死去したとされる。中世末期には江戸崎えどさき(現茨城県江戸崎町)城主土岐家の一族である天巌梵宿が住職で、天正一三年(一五八五)に土岐治英の次男胤倫が分家して常陸りゆうさき城主となり、城下大統だいとう寺を創建したとき住職になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android